2005-01-01から1年間の記事一覧

メインテーマの前に

川崎フロンターレだとか日本代表だとかのことを書くと、異様にカウンターが廻るのが早くて、憲法のことを書くと、ほとんどカウンターが廻らないというのは、仕方がないことで、まあ、みんなが読んでくれるものを書くのであれば、川崎フロンターレのことを書…

地方自治体の首長の間接民主制

首長選出、「間接選挙」も併記=30日に要綱決定−自民小委 自民党新憲法起草委員会は29日午後、党本部で地方自治に関する小委員会(大島理森委員長)を開いた。4月に開かれる小委員長会議で報告する要綱には、現行では直接選挙制となっている自治体の首…

法の下の平等

憲法に「障害者への差別禁止」…自民起草委試案 自民党新憲法起草委員会(委員長・森前首相)は26日、4月に公表する憲法改正試案で、自衛軍の国際平和協力活動への参加や、障害者への差別禁止を明記する方針を固めた。 よく分かりません。条文にはないもの…

国民投票

自民新憲法小委 国政選挙と別日程 改憲是非問う国民投票 自民党新憲法起草委員会の「改正・最高法規」小委員会(高村正彦委員長)と「司法」小委員会(森山真弓委員長)は二十二日、各会合で要綱素案を提示した。「改正・最高法規」小委の要綱素案は、国会の…

遅ればせながら

嗤う日本の「ナショナリズム」 (NHKブックス)作者: 北田暁大出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2005/02/24メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 6人 クリック: 202回この商品を含むブログ (326件) を見る 発売から一ヶ月ほどですが、未だに棚積みされている…

仕事のあいまに

今日はあまりに忙しくて、外に出ている途中、働いているのが嫌になりました。それで、神田駅の前のブックファーストに入って、巷で噂の『希望格差社会』を購入して、「ますます嫌な気持ちになってやろう」と思ったところ、発見できなくて、恥を忍びながら、…

リベラルアーツとしての憲法

結論めいたことを述べると、僕たちはかなり自由に生きることを許されてきたし、少なくても、今と同じくらいの自由を享受して生きていきたい、というのであれば、今の憲法を全面的に否定するのは、ちょっと問題があると思います(もちろん、これは僕の考えで…

憲法を巡って

以上が控えめに言った場合の僕の意見だけれども、もうひとつ、憲法改正の議論について気にかかっているのは、「国民」の側の意識です。今回の『広告批評』の対談の中には、こんな一文が見られます。 憲法は、この国に住む人たち全部の宣言であると同時に、そ…

憲法9条を巡って

ここでも、何度か取り上げたと思うけれども、憲法の改正論議がすでに始まって久しいし、今までになく、それはリアルな問題として浮上しています。 その核心部にあるのは、もちろん、憲法9条の改正であって、集団的自衛権の行使を可能とすることに焦点が当て…

『広告批評』の「憲法9条」特集

2・3月合併号の『広告批評』が憲法9条を特集しています。「広告」から遠く離れた場所で過ごしているので、『広告批評』などを手に取るのは、村上春樹のインタビューが載って以来のことだったけれども、購入しました。 素朴に感動したのは、後半に置かれて…

『先生はえらい』?

先生はえらい (ちくまプリマー新書)作者: 内田樹出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/01/01メディア: 新書購入: 10人 クリック: 88回この商品を含むブログ (251件) を見る どんな人の書いたものでも、深く頷けるところと「どうかな」と思うところが入り混…

『インディアンランナー』

インディアン・ランナー [DVD]出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント発売日: 2004/05/26メディア: DVD クリック: 3回この商品を含むブログ (12件) を見る ほとんど十年ぶりに『インディアンランナー』を見ました。相変わらず良い映画です…

『ネグレクト』

ネグレクト 育児放棄―真奈ちゃんはなぜ死んだか作者: 杉山春出版社/メーカー: 小学館発売日: 2004/11メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 90回この商品を含むブログ (23件) を見る 妻が購入したので、ついでに読みました。 ディスクールのレヴェルで述べる…

たしかに

小学生が男に殴られ軽傷 あいさつに「うるさい」 15日午前7時50分ごろ、福島市丸子漆方の市道で、登校中の同市立鎌田小2年の男児(8つ)が、すれ違いざまに若い男に殴られたと、同小から福島北署に届けがあった。 男児は頭部打撲や口の中を切る軽傷。…

最近買ったもの

ついでに木曜日に買ったCD。Very Best of Ben E Kingアーティスト: Ben E. King出版社/メーカー: Elektra / Wea発売日: 1998/02/03メディア: CD クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る いや、図書館に行って本を読んでいたら、急に「Stand by me…

「やはりこの人」って・・・

音楽アーティスト収入No.1はやはりこの人! 今年も確定申告の時期がやってきたが、日本のトップ・シンガーもさることながら、世界のビッグ・アーティストの年収は桁違いだ。先日、Rolling Stone誌が発表した'04年音楽アーティスト収入ランキングで、プリンス…

勝った

サッカーの06年ワールドカップ(W杯)ドイツ大会アジア最終予選は9日に開幕し、B組の日本は埼玉スタジアムで北朝鮮に2―1で勝ち、勝ち点3を獲得。3大会連続3回目のW杯出場に向け、幸先のいいスタートを切った。日本は3月25日、テヘランでイラン…

読んだ

不在作者: 宮沢章夫出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/01/11メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (22件) を見る 宮沢章夫の『サーチエンジン・システム・クラッシュ』以来の新作。 正直あまり感心しませんでした。田舎とも郊…

ついでに買ってしまった・・・

OZアーティスト: 100s出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン発売日: 2005/01/13メディア: CD クリック: 39回この商品を含むブログ (585件) を見る 中村一義は飽きるからなあ、というのがあるのですが、昨日テレビを見ていて、ちょっとミュージッククリ…

買ってしまった

Fun Machineアーティスト: dip出版社/メーカー: リトルモア発売日: 2004/11/03メディア: CD クリック: 10回この商品を含むブログ (30件) を見る 友だちがべた褒めだったので、買っておきました。ざっと聴いた感じでも良いので、たぶん良いのでしょう。

短かったようで、長かった?

HIGHVISIONアーティスト: スーパーカー,石渡淳治出版社/メーカー: キューンミュージック発売日: 2002/04/24メディア: CD クリック: 81回この商品を含むブログ (269件) を見る 何となしに買ってしまい、家には五枚くらいある(はず?)なのですが、きちんと聴…

再度、死者の言葉

『14歳』において、井田は、アメリカの十代の売春婦ないし薬物中毒者(ストリートサヴァイヴァー)を取材する過程の中で、そのような人間たちを援助するNPOの主宰者に対して、日本の現状をどう思っているかと尋ねられ、こんな風に答えている。 もう家庭…

『かくしてバンドは鳴りやまず』

「ノンフィクション」と呼ばれる領域でものを書こうとする者が死者を扱うとき、その者が歩む先には、アポリアが待ち受けているように思う。死者は、その書物を通じてしか語ることがなく、死者に言葉を投げかけたところで、その言葉はむなしく死者の世界の中…

死者の言葉

僕にとって、特権的な空間があるとすれば、それは図書館であり、また、美術館である。図書館には死者の声がこだまし、美術館には死者の想念が集う。そして、静寂が支配する空間において、僕たちは死者たちの影を追う。 図書館はそういった場所なのだから、書…

弁護人の考え

それと同時に、やはり残念だったと思うのは、今回の訴えが受験要綱の14条違反ないし労働基準法違反の確認訴訟および国家賠償請求という形で行われてしまったこと。確かに気持ちは分かるけれど、真正面から法規を憲法違反と主張することによって、ある面で…

最高裁の考え

しかしながら、最高裁はこういった考え方をとらなかった。というか、判旨をざっと読んで驚いたのは、この差別的な取扱いについて、その手段をあまり吟味することなく、立法目的の合理性だけを説明して終わっているということです。 確かに、外国人に公務就任…

僕の考え

今回、地方公務員が管理職昇進するために日本国籍を要件とすることにつき、憲法に反しないとした最高裁の判決についての素人の感想。 時間がないので、ざっくりと。 今回の裁判で問題となったのは、都の昇進試験の要綱において、日本国籍が要件とされていた*…

無残

朝日新聞から。 外国籍職員訴訟、昇任試験拒否は合憲 都側が逆転勝訴 日本国籍がないことを理由に東京都が管理職試験の受験を拒否したことが憲法の保障した法の下の平等に違反するかどうかが争われた裁判の上告審で、最高裁大法廷(裁判長・町田顕長官)は2…

そして、再読は続く

ふとした契機から『グレート・ギャッビー』を再読。 全体としての感想は、相変わらず素晴らしいの一言。冒頭にあったトム・ブキャナンの邸宅での夕食の描写(黄昏から夕闇にうつろっていく情景)、デイズィがベッド一杯に広げられた真新しいシャツの中に倒れ…

読んだ本

最近はフィクションを読むのをできるだけ避けているのですが、出張で列車に乗っていく途中、本屋に寄って購入した本二冊。 ・川上弘美『ゆっくりさよならをとなえる』(新潮社) ・小川洋子『シュガータイム』(中公文庫) 昨年の夏ごろでしたか、川上弘美を…