読んだ本

 最近はフィクションを読むのをできるだけ避けているのですが、出張で列車に乗っていく途中、本屋に寄って購入した本二冊。

 ・川上弘美『ゆっくりさよならをとなえる』(新潮社)
 ・小川洋子『シュガータイム』(中公文庫)

 昨年の夏ごろでしたか、川上弘美を貶していましたが、本当は好きなの?と自分でも不明になるくらい、川上弘美は「つい」手が出て買ってしまいます。何でなんだろう?
 それはともかく、この本は別に悪くないです。出張にいくついでに読むかんじにはちょうど良い。おりがみが便器の中に溢れるっていうイメージも嫌じゃない。
 小川洋子。この作家はどうなんでしょうかね。どうなんだろう。上手だし才能もあるし、もちいられるイメージも悪くない。それでいて、読んだ後の、乾いていて、あの纏わりつくような感じは独特です。お勧めはしませんが*1

 おまけ。アマゾンを巡っていて、つい買ってしまったもの。

 ・マレーク・ベロニカ『ラチとらいおん』(福音館)

 結構良いです*2。疲れ気味?

*1:それと、写真を見ただけの勝手な印象ですが、小川洋子河野多恵子の妖怪ぶりというのは、文壇史上類を見ないものと感じられるのですが、そう考えるのは僕だけでしょうか。

*2:ただし、読みながら、「鏡像段階において、大文字の他者が介入して、象徴界に・・・」などと考えないこと