2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

突然どうでもよくなる

とはいえ、同時に、そういっているわけにもいかないのではないか、という気もする。 なにが言いたいかといえば、「人間っていうのは、そういう風にできているんですよ。いや、君も大人になれば分かると思うけど、労働っていうのは、そもそも疎外されるもんな…

闘争領域と欲望

そんな風に考えると、ミシェル・ウエルベックの『闘争領域の拡大』は、疎外に対する警告であるかのようにも映る。語り手は、幾度となく、労働や苦痛がそれに見合った結果をもたらしてくれないことに注意せよ、注意せよ、と警告を発する。歯車と歯車がきちん…

我々のささやかな疎外

子ども頃には、いや、大学を卒業するあたりまでは、仕事をする、というのは、ごく単純に仕事をするということだろうと考えていた。仕事が苦痛で退屈なものであるとしても、それは、仕事から派生するものであって、仕事とは無関係なものではないという風に楽…

痙攣とチンパンジー

これから書くことはすべてフィクションとして読んで欲しいのだけれども、まず、職場の隣の席の人の震えがある。 彼は三十分ほどのあいだに1回ほどの割合で、からだをガタガタと揺らす。今、「揺らす」と書いたけれども、それは痙攣に近く、「カタカタカタ」…

大トリさん

フジロックの大トリの情報が奇妙なところから流れてきましたね。 ストロークスですか。正直、見たい。見たいけど、モグワイと重なったら、モグワイのほうが見たい。どうしよう?