仕事のあいまに

 今日はあまりに忙しくて、外に出ている途中、働いているのが嫌になりました。それで、神田駅の前のブックファーストに入って、巷で噂の『希望格差社会』を購入して、「ますます嫌な気持ちになってやろう」と思ったところ、発見できなくて、恥を忍びながら、本屋の店員に「希望格差社会ってありますか?」と尋ねました。
 が、彼は「希望?ですか・・・」などと訳の分からない言葉を発し、もう一度同じことを伝えると、「希望・・・格差・・・?」と呟きながら、端末を叩きはじめました。それで、ようやく、本が出てきた。
 本屋の店員なのに、あんなに話題になっている本を知らないとは・・・と驚くと同時に、たぶん、彼はフリーターで大忙しで、本も読んでいる時間がないんだろう・・・とも思いましたが、しかし、ブックファーストはもう少し社員に余裕を持たせてやったほうが良いとは思います。店員が本も読めないくらい忙しい本屋っていうのも、どうかと思いますよ。