2005-12-25から1日間の記事一覧

かわいいものが好きな僕たち

そうは言うものの、しかし、注意したいのは、アプロプリエイションが「同時代の社会に対する痛烈な批評性を孕む一方で、モダニズム芸術観に根深く規定しているオリジナリティ神話を解体しようとする」ものであった一方で、しかし、今回の展覧会の「かわいさ…

80年代リヴァイヴァル?

まず、今回の展覧会の「かわいさ」のことで思ったのは、80年代のシミュレーショニズムだとかアプロプリエイションだとか、そういった流れのことで、「イギリスのロックだけでなくて、現代美術の世界にも、80年代リヴァイヴァルが?!」と妙なことを考え…

この「かわいい」世界

とはいえ、今回の展覧会の限界というものは、現代美術というジャンル全体に関わるものであることも確かで、決して、メジャーなものとは言えない「現代美術」のあり方を考えてみると、今回の展覧会が外側の世界から遊離してしまったからと言って、その学芸員…