13年目のJリーグ

 ミクシばかり書いていて、久しぶりにここに戻ってきたわけですが、とりあえず、Jリーグの話。今日、柏レイソルの降格が決まって、Jリーグの全日程(天皇杯は残っているけれども)は終了したわけですが、今年のJリーグを漠然と見ていて、漠然と考えたことを箇条書きにしておきます。

■まず、ガンバ大阪の優勝にしても柏レイソルの降格にしても、印象的なのは、結局、監督なんですね、という感じになってきたこと。良い選手がいくらいたところで、降格するチームは降格するわけです。特に、その象徴的な存在は、言わずもがなですが、ジェフ千葉オシムの存在は今年もでかかった。それを裏返すと、神戸になるわけです。そういったところをフロントが押さえていないと、柏レイソルのような悲惨な状況になるということなんでしょう。まあ、部外者である僕にとっても、柏が早野監督をあそこまで引っ張った意味がさっぱり理解できません。フロントの誰かと姻族だったりしたのでしょうか。それとも、早野監督はフロントにお歳暮などを欠かさなかったのでしょうか。

■1リーグ制で33試合になって、何とか、それなりのリーグの体裁は整ってきたということ。翻って、これまでの2リーグ制というのは、やっぱり異様でしたね。だいたいにおいて、解説者が「リーグ戦は短期決戦ですので」とわけの分からないことを言っていた状態というのはなかば信じがたいところもあります。いずれにせよ、1リーグ制になって、最後のほうで、あそこまで接戦になったということを踏まえると、やっぱり1リーグ制のほうが興行的にも正しいのではないでしょうか。

■審判の酷さはどうにかならないのでしょうか。根本的なところを言うと、笛を吹きすぎだと思います。笛を吹かないとゲームをコントロールできない審判というのは、殴らないと子供たちを黙らせることができない教師と同じで、つまりは、能力がないということだと思うのです。ミスジャッジを恐れて(それも困るけれども)、というよりも、試合をコントロールできないから仕方なく、笛をピーピー吹いているという印象があります。もっと、笛を吹くこと以外で、ゲームをコントロールする訓練をしたほうが良いと思われます。つまりは、コミュニケーション能力の欠如が審判にも言えるということになりましょう。しかし、そう考えると、いい歳した審判にコミュニケーション能力がないのだから、大人が10代の方々にどうこう言える立場じゃないよな、とそういう気もしてきます。

■名門の失墜。東京ヴェルディの降格をはじめとして、横浜とか磐田とかが振るいませんでしたね。とはいえ、東京ヴェルディと横浜・磐田を同列におくことはできなくて、つまり、東京ヴェルディは、結局、フロントの判断ミス(というか、フロントの腐敗)で、駄目になった王国なわけです。だから、同情の余地はほとんどなく、というか、川崎から稲城に本拠を移した時点で降格は予想されていたので、結局、どうでも良いのです。他方、横浜と磐田の不調は、ある程度、仕方がないかなというところがあります。まず、磐田は、あまりに完成されたサッカーをやっていただけに、それを担っていた人たちが歳をとって、昔どおりに動けなくなった一方で、若手の育成が遅れたので、うまく引継ぎがいかなかったというのが、その不調の原因だろうし、横浜は、ごく単純に試合が多すぎてうまくいかなかったというのが、その不調の原因でしょう。来年あたりは、この二つのチームは復活してくるのではないかという気がします(ちなみに、東京ヴェルディは、フロントが刷新されないと思うので、復帰するのに3年くらいかかる、というか、しばらく戻ってこなくてよろしいのではないでしょうか)。

 そんな印象を受けました。
 ところで、やっぱり、日本の気候で、夏にサッカーの試合をするのは無理があると思うので、9月開催で5月に終わるというヨーロッパみたいなスケジュールにはならないのでしょうか。1リーグ制にしたんだから、そこらへんも改革して良いんじゃないかなと思います。ここまでくれば、寒くても、試合を観にくる人は観にくると思う。