お前がテロリストだ

 憲法を無視してでも、首都を守る−。東京都の石原慎太郎知事(72)=写真=は8日の定例会見で、ロンドン同時テロを受け、テロと徹底対決する強い決意を表明した。国際テロ組織「アル・カイーダ」系組織は2年前に東京を標的として名指しで攻撃予告したこともあり、危機感をつのらせている。

 慎太郎知事はまず、ロンドンのテロに触れ、「これがアル・カイーダと関係があるのかないのか。中心メンバーの中近東の人たちはヨーロッパではたくさん見られるわけだけど、日本の場合はちょっと状況が違う」とした上で、日本独自の事情をこう憂慮した。

 「(北朝鮮による)拉致事件のように、日本人によく似た東洋系のテロリストが入ってくれば、非常に識別しにくい。決して日本はヨーロッパに比べて安全だというわけにはいかない。現に、状況証拠から言うと、150人近い日本人が拉致されて帰ってこないわけだから」

 ザクザクから引用。

 さすがに、この妄言を扱っているのは、ザクザクくらいしかありませんでした。
 怒りを通り越して、ある種の絶望感を覚えてならない。こんな人間が東京都民の支持を得ていると思うと、東京都民の見識さえ疑いたくなる。
 「東洋系のテロリスト」というあたりから、ほとんど妄想というか電波系というか、そういった人間の言葉としか表現しようがないものとなっています。
 「憲法を無視」などという言葉を発することができる人間が権力を握っているという状況に、きわめて深刻なものを感じます。
 その言葉は、イスラム原理主義者のそれと同じ構造をもっているということに気づかない、という、その知性のなさ。というよりも、頭の悪さ。というよりも、愚劣かつ馬鹿。はやく天寿を全うして欲しい。つまり、可及的速やかに死んで欲しい。