好きなもので、自分を語る

 消費することで、前に進むっていうのは、同時に、消費することで関係を築いていくっていうことでもあり、関係を築くっていうのは、結局、コミュニケーションをするっていうことに繋がるわけだから、消費をすることは、同時に、自分を語るっていうことになるのかもしれない。
 そういった自己実現というか、ナルシスティックな行動パターンっていうのは、残念ながらも、未だに、僕に残っていて、でも、ミクシのコミュニティーのでき方とか見ていると、やっぱり、そういった感覚をもった同じ年齢の人間は多いわけで、結局、僕たちは、ばらばらだったけれど、そういったところでは、ずいぶんと似かよっていたのね、という感想はあります。

 で、以上は、昨日買ったCDの感想を書くための前ふりです。結構、買ってしまいました。

Guero

Guero

 ベックの新作。
 ここまで書いたことに妙に感傷が入っているのは、この人の最初のアルバムがでて、10年と聞いたためだと思います。一枚目は「ルーザー」が聞きたくて買ったんだけれど、正直、あのロボットみたいなジャケットにたじろいで、でも、買ったという思い出があります。
 妙に懐かしい感じというか、いや、僕にとっては、むちゃくちゃ良い。いや、悪くないよ、これ。何というか、全体的に古臭いというか、懐かしい感じがします。それでいて、退屈しないっていうことは、要するに、本当に古いっていうわけじゃなくて、きちんと懐かしく聞こえるように作ってあるということなんでしょう。

 ニューオーダー。「やっていることが変んないよ」っていう人もいましたが、でも、ニューオーダーニューオーダーたる所以は、こういった音楽わけなんで、それで、若い人はともかく、僕はこういった音が好きだから、このアルバムも買うわけです。
 むしろ、革新的なニューオーダーなんて、誰も求めていなくて、「胸にきゅん」とくる感じというか、そういうのが欲しくて、だから、みんな、ニューオーダーを聞くんじゃないんですか?そういった意味で、僕は好き。

ナイトフライ

ナイトフライ

 「買った」って、友だちに電話で言ったら、「なに、持っていなかったの?」って驚かれましたが、すみません、持っていませんでした。ずっと欲しかったんですが、思い立たないと買わないものって、誰にでもあるじゃないですか。それだったんです。
 10パーセント割引だったんで、「おおっ」と思って即決しました。ちなみに、スティリーダンの『ガウチョ』は、吉祥寺の丸井の前で安売りしている奴を買ったし、『彩』も、たしか、新宿駅で安売りしている奴を買ったので、結局、まともな値段で購入したものっていうのは、一番新しい奴だけです。
 それにしても、こういう曲を聴きながら、アスパラガスと海老をタルタルソースで和えて、黒パンのサンドウィッチを作っていると、なんか、大人な感じがして、それはそれなりに気分が良い。

In Between Dreams

In Between Dreams

 ジャック・ジョンソンって、誰ですか?
 よく知らなかったんですが、試聴していたら、妻が好きそうだったんで、買いました。可も不可もない、気持ちよい音楽っていう感じですかね。いや、引っかかるところはあんまりなくて、聴き流してしまうという意味では、なかなか良いという気がします。サーフミュージックって言われると、ちょっと引いてしまうところがあるんですが、それでも、まあ、悪くない。評価は妻に委ねます。

 といった感じで、いろいろと買いました。つけたしで、ジミ・ヘンドリックスを買いましたが、この感想は語っても、あんまり意味がないので、割愛します。