2006-01-01から1日間の記事一覧

既製品としての「かわいさ」

1990年代の後半から今回の展覧会の時期に至るまで、「かわいさ」ないし「かわいい」意匠は、ひとつの流れを形成していたことは確かで、先に長々と「かわいい」と書いていたあいだにも、例えば、奈良美智だとか村上隆のことを思い出す人も多かったのでは…

レディメイドの世界

ここで、「かわいさ」からいったん離れて、今回の展覧会のもうひとつ別の枠組みから見てみたい。既製品という枠組みだ。 マルセル・デュシャンがニューヨークの独立展覧会に「泉」という作品をR・ムットという名前で送りつけたのが1917年の話で、それか…