2004-09-01から1日間の記事一覧

保坂和志『アウトブリード』

保坂和志は大好きで、ほんとうに好きで、『季節の記憶』などは二ヶ月に一回は読まなくてはいられないくらい好きで、実を言えば、その文体を真似しているところもある。そんくらい好きなので、普通の評論がいかに訳がわからなくても、全然オッケーで、事実、…

中原昌也『待望の短編集は忘却の彼方に』

中原昌也、この作家のどこが良いのかと言われても、困るのだけれど、さしあたり、書くことに対する後ろめたさが好きとだけ言っておきたい。例えば、こんなところ。 「いや、作家なんてもうとっくに廃業していますよ。当然です。うまく編集者や読者をだまして…