『あ・じゃ・ぱん』

 矢作俊彦の『あ・じゃ・ぱん』をようやく読み終わりました。途中で、もったいなくなってペースを落としたとはいえ、読み終えるのに一週間かかった小説というのは久しぶりです。
 『あ・じゃ・ぱん』を読む前に『ららら科学の子』を読んだんですが、『ららら』がかなりのヒットだったので、『あ・じゃ・ぱん』もかなり期待して読み始めたところ、これが想像以上にすごい小説だったので、どういうふうに語ってよいのか戸惑っています。
 そのうち、やる気がないながらに気が向いたら、まじめに『あ・じゃ・ぱん』のことは書きたいと思うのですが、さしあたり、この小説を形容するのであれば、カート・ヴォネガット・ジュニアの文体でトマス・ピンチョンの世界を描いたとでも述べればよいのでしょうか(それでも足りない気がするんですが、ともかく、簡単なキャッチーフレーズで言うとすれば、こんな感じです)。もし、読んでいない人がいるのであれば、すぐに読んだほうが良いと思います。